新素材KSハード

高機能鋳鉄材料 鉄系セラミックス

KSハードは、産・学・官の連携により生み出された新しい耐久材料です。
特殊溶解技術と炭化物の形状制御技術によって、組織中の炭化物の形状を、従来の板状・針状・粒状から、これまで形状制御が困難であった球状炭化物として分散させることに成功しました。
さらに合金設計によって、ステンレス鋼の耐食性や高マンガン鋼、工具鋼に代表される耐磨耗性と靭性、インバー合金の低熱膨張性など、基地が元来持つ特性を組み合わせて複合機能化させることで、使用環境のニーズに対応する新しい耐久鋳造材料としました。

KSハードはセラミックのように耐磨耗性、耐食性、耐熱性に
すぐれながら金属の粘りを兼ね備えた新素材です。

KSハードの仕組み

KSハードの4つの特徴

これまでの素材を「KSハード」に換えるだけで、性能も寿命もアップ。
低ランニングコストでリサイクルも可能です。

KSハードは、優れた耐摩耗性や耐食性を兼ね備えた複数の機能・特性を持ち、その機能・特性を産業機器の設備や部材の用途や条件に合わせることで、性能や寿命を向上させ、ランニングコストの低減を図ることが可能です。
さらに、従来の耐久材料(セラミックスや高機能鋼材、複合材料)は、廃棄処分やリサイクルが困難といった問題がありましたが、KSハードは同等の耐久性を持つ材料でありながら、鋳造材料であるため、リサイクルが容易です。
そのメリットを生かして、廃材の再生処理についても、お客様のご要望に応じてサポートさせていただきます。

ラインアップのご紹介

KSハードには、製品の用途や形状に合わせて選んでいただけるよう、6つのラインアップをご用意しております。
各ラインアップに基づいた合金設計により、基地のもつ特性と形状制御した炭化物によって付加された耐磨耗性が、さまざまな過酷な環境に対応します。
また、鋳造材料として形状やサイズに対するご要望にも柔軟に対応できます。

KSH-Cタイプ 【耐摩耗性・耐食性に兼備したステンレス材料】

KSH-Mタイプ 【衝撃摩耗への耐摩耗性を持つ、極低磁性材料】

KSH-Wタイプ 【高硬度かつ靭性に富む耐摩耗材料】