凍結鋳造システムは2020年、稼働終了いたしました。

都市型鋳物夢工場

凍結鋳造システムがそれを実現します!

凍結鋳造システムは、砂と水だけを素材として「凍らせて」鋳型を造るという画期的な鋳造システムです。 一般的な樹脂粘結剤を使用しないことで、燃焼時のガスも発生せず、さらに鋳型からの煙や熱放散がなく、型ばらし工程での振動や粉じんも発生しません。 後工程の簡素化・省力化が可能であることもあわせて、クリーンな作業環境を含む環境負荷の低減とランニングコストの低減を両立させているのです。 凍結鋳造システムにより、従来の鋳物工場が持つ酷暑・悪臭・粉じんといったマイナス面の払拭を可能にし、都市の生活圏内でも快適な鋳造ができるのです。

減圧凍結鋳型鋳造法

減圧凍結鋳型鋳造法

凍結鋳造システムの4つの特徴

凍結鋳造システムの4つの特徴

氷の鋳型は環境低負荷への新技術

樹脂粘結剤は不使用

凍結鋳造システムでは、砂を固める粘結剤として一般的な樹脂粘結剤を用いず、無害な水を使用します。適量の水分を含んだ砂を、冷凍機専用メーカー・前川製作所の先進特殊急速冷凍技術を応用して急速に凍らせることで凍結鋳型とします。

鋳型は自然崩壊。砂の再生・再利用も容易

鋳型は時間が経過し凍結が解けることで自然に崩壊します。 そのため、できた製品を鋳型から取り出す「型ばらし」の工程で従来必要だった振動機による砂を強制的に壊す作業が不要になります。 また、従来のフラン樹脂などを使用した砂型では、使用砂に付着した不要な残留樹脂を除去するため研磨処理が必要でした。しかし、凍結鋳造ではこの工程は不要となり、回収した砂はほとんど手を加えることなく、次の鋳型造型に再利用できます。

ガスの発生が少なく、環境にも品質にも効果的

従来の樹脂粘結剤を使用した鋳型では、鋳込み作業で高温の金属溶湯が鋳型面に接触する際、樹脂の燃焼によるCO2その他環境に負荷を与えるガスが大量に発生していました。凍結鋳型では、樹脂粘結剤を使わないため、燃焼時のガスが発生しません。 また、砂と水を凍らせると砂どうしが非常に強固に結合し、従来の鋳型強度を凌ぐ強度を持たせることが可能となります。 さらに、樹脂粘結剤の場合には、砂粒の接触点以外にある粘結剤はガスの通気性を妨げ、鋳物製品での欠陥発生の一因となっていました。凍結鋳型では、このような通気性の低下を招くことはありません。

水しか使わないので、ランニングコストも低減

凍結鋳造システムでは、安価な水を使用するため製品製造時におけるランニングコストの低減が可能です。

がっちりマンデーでも紹介されました!